枕難民漂流記

自分に合う枕を探して北へ南へ。今日も首が痛い。

最近流行りの高反発

ここ数年、高反発の寝具が流行しています。有名アスリートをイメージキャラクターに起用しているメーカーが多いですね。アスリートは体のコンディションを整えるために、寝具にこだわりをもっているとかなんとか。

高反発という言葉をよく聞くきっかけになったのは、フィギュアスケートのあの方があのCMに出るようになってからではないでしょうか。大会に行く途中の空港でこれ見よがしにロールにしたマットをスーツケースに乗せて、メーカー名をアピールしているのをニュースなんかで見たことがあります。メーカーの戦略なのでしょうが、あからさますぎですね。

自分は寝具にこだわりを持つまでは、高反発という言葉を聞いたことがありませんでした。低反発はよく聞きますが、もっちりした感触の寝具という印象しかありませんでした。同じように思っている方はこの地球上に少なくとも3人はいるはず。ある百貨店の寝具コーナーに立ち寄った時のことですが、若いアベックが高反発ウレタンの枕を触りながら、「きゃー!低反発!マシュマロみたい!」と騒いでいました。リア充爆発しろ。まだ高反発という言葉は馴染みが少ないように感じます。

で、高反発って一体なんなのってことですが、「体を支え上げる敷寝具や枕」のことだと認識しています。

人間の理想的な寝姿勢は、立っている時と同じ姿勢と言われています。首のカーブと腰のカーブにしっかりフィットし、支え上げることで、理想的な寝姿勢を保つのが高反発です。高反発が腰痛にいいとよく言われるのは、腰を支え上げることで、腰にかかる体重の負担を分散させるからです。
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支え上げる力のない柔らかい敷寝具、ただ硬いだけの敷寝具に横になるとどうなるか。
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硬すぎると背中のカーブにフィットせず、隙間ができてしまいます。隙間ができると、そこに体重の負担が掛かってしまうため、腰が痛くなります。「硬い方が腰痛に良い」とよく聞きますが、背中にフィットしてなんぼのもんです。それでも硬い方がという方は、ベニヤ板の上に寝ましょう。

逆に柔らかすぎるとお尻が沈んでしまい、腰が曲がった状態になってしまいます。さらに内臓の重みで背骨が不自然に曲がってしまいます。ハンモックシンドロームと呼ばれ、お医者さんの間では深刻な問題として取り上げられるそうです。柔らかすぎる敷寝具は良くないと認識している方は多いと思います。ただ柔らかいのがダメというわけではなく、柔らかくても腰が沈まず理想的な寝姿勢が取れるものであればいいのです。

生きとし生けるもの全て眠るものです。アスリートだけでなく、我々一般人にも眠りは大事です。睡眠の質を高めるには、眠る時の姿勢も大事なのであります。

と、ちょっと真面目に語ってみました。特徴とかきちんと書きたいのですが、長くなるのでまた後日。